忍者ブログ

おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

東京電力組入れ投信に注意!

おかね推進室新谷です。

以前、マーケットが混乱した時は買い進むべきだと申し上げました。
混乱したマーケットへの対処

日経ヴェリタスや各誌でも、
日本企業全般には底堅さがあるという見方が大勢のようです。


しかし、東京電力をはじめとした一部の株式にはよくよく注意して欲しいと思います。

現在東京電力は40年前の株価水準まで落ち込んでいます。
確かに割安と捉える向きもあります。
国が資本注入するといううわさもあります。

ただ、やはりこのまま行くと上場廃止になる可能性も捨て切れません。

PBRは余裕の1倍割れです。

会社のHPで簡単に有価証券報告書を見ますと、固定資産は22年末現在で約12.4兆円。

そのうち、原子力設備と核燃料は1.8兆円程度(全体の15%程度)です。
また、現金も1.4兆ほどあるようです。
資産としては余裕ありそうに見えてしまいますが、素人にはどうにも影響が読みきれません。


また、個別株を保有していなくても影響を受けるのが、
東京電力株を組入れた投信信託
東京電力社債を組入れた投資信託です

モーニングスターのページが参考になります

恐らく各投信とも早期に東電株は損切りしたとは思いますが、
大量に保有している(いた)投資信託は大幅に運用成績が悪化すると思います。


上記のページではDC用の年金向けファンドも含まれることから、
東電は”安全””安定”のイメージを持っていただけに、
運用成績の悪化は心理的にも痛いことでしょう。


心配なのはそれにとどまらず、
東電の社債を組入れたファンドも多いことです。

組入れ比率は大きくはないものの、何とMMFなどにも東電社債の組入れがあるのです。
大同MMF運用報告書(PDF)

2010年11月29日現在ですが、2011/2/29償還分が5億・2011年5/30償還分が1億あります。
前者は既に償還済みでしょうが、後者は償還されるのか不安ですね。


10数年前も三陽投信MMFが元本割れしたことがありました。
事情は違うものの、今回はそうならないことを祈ります。

不安を煽ったり、バタバタするのは本位ではありませんが、
皆さんも一つご注意頂ければと思います。

PR