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おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

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外国債券(利付債)に投資してみる

うちは嫁もソトモノです(笑)。おかね推進室室長 新谷です。

どんどん行きます。
本日は外国債券です。近所の会社で扱っているものを見て書きます。

【フィンランド地方金融公社 2014年11月27日満期ニュージーランドドル建債券】

利 率 4.69%
発行体 フィンランド地方金融公社
売出価額 額面金額の100%
申し込み単位 額面1,000NZ$単位
利払日 毎年5月/11月の各27日
償還日 2014年11月27日
格付 Aaa(moody's,), AAA(S&P)

簡単に言うと、為替リスクのある国内債です(やや矛盾した表現ですが)。
外国通貨は金利が高いので、その分利率も高いですね。

債券単価は上下変動するので、途中で売却するのも手です。
途中売却時の経過利息+元本は国内利付債と同様、非課税です。
この点は外貨定期にはないメリットですね。

・・・
試しにシミュレーションしてみましょう。
5,000NZ$購入、為替は一定して62円/NZ$(仲値)と、為替スプレッドは1円とします。

項目
円貨受渡代金 5,000 × (62+1) = 315,000円
利足額(税引き後) 5,000 × 4.69% × (1-0.2) = 187.6NZ$
円貨総受取額 (5000+187.6×4) × (62-1) = 350,774円
円建直接利回り { 187.6 ×(62-1) } ÷ 315,000 × 100 = 3.63%
損益分岐為替 (5000+187.6×4) × (62-1) > 315,000 についてxを解く。
x > 55.78

注:利息の計算は簡便な方法を使用しているため正確なものではありません
注:利息支払後は運用が一切行われていないものとします。

ここ10年のNZDの為替の動きを見ると最高値97.81円、最安値44.17円です。
レンジから考えると損益分岐為替を割り込んで円高になる可能性もありえますね。

となると、現在のような景気停滞~回復期にはやや難しい(二の足を踏む)商品ですかね。
固定金利は景気下落時は利率が維持できる点がよいのですが、
景気回復期(金利上昇時)は、よりよい収益機会を逃してしまいます。

但し先行きは読めるものでもありませんので、一部保有しておくのも良いかと思います。
でも為替の先行についてはしっかりご自身で判断してください。
ここが肝要です。

※運用の損益は購入者に帰属します。購入の際はご自身で目論見書等確認し、ご自身でご判断下さい。

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公社債に投資してみる (円建ストレートボンド)

カレー鍋もいいですが、野外で食べるカップヌードルカレーもオツなものです。
おかね推進室室長 新谷です。

本日は国内債、なかでも利付公社債についてです。
証券会社では新人が顧客開拓なんかで使うことが多いものですね。
株屋に警戒を持つ人でも、商品の安定性が理解しやすいモノです。

・・・
弊社取扱のものを一例として列記します。

<九州電力株式会社 第415回社債>

発行日 H22.10.15
利率(税引き前) 0.350%
利率(税引き後) 0.280%
利払日 毎年12/15及び6/15
償還日 H25.12.13
発行価額 額面100円につき100円
販売単位 10万円
販売手数料 なし
中途換金 可能
中途換金時受取額 元本評価額+経過利子相当額
売却益 非課税
備考 九州地域の個人投資家のみ購入可能


こちらのメリットも安定性だと思います。
為替リスクが無いだけでもずいぶんほっとします。

但し信用リスクはありますので、その点は注意です。
国よりは信用が低いということで、その分金利が上乗せされています。

先日の個人向け国債に投資するに書いた3年固定国債が利率0.13%でしたから、
差の0.22%分こそが、九州電力が払っている信用コストです。

我々からすれば享受できる上乗せ金利ってことになります。

また、この不況が続き債券としての価値が高まったとしたら(額面100円につき100円超の評価なら)途中売却して利益を出すことも可能でしょう。

国債と違って利息を戻入することも不要ですし、売却益も非課税です。

他方デメリット、こちらもやはり低利、信用リスク、満期までの長さだと思います。
夕張市も日本航空も潰れる時代です。
潰れるかもしれない団体にある程度長い期間お金を預けるリスクは認識してください。

・・・
いかがでしょうか。
資産の一部として定期預金を持つのならば、断然こちらをオススメします。
証券会社では多くの銘柄を扱っていますので是非問合せてみてください。

但し債券発行元は十分確認しましょう。
会社の信用度合いについて腹をくくれれば非常に良い商品でしょう。

※運用の損益は購入者に帰属します。購入の際はご自身で目論見書等確認し、ご自身でご判断下さい。


個人向け国債に投資してみる

晩秋の紅葉に心躍らせる、おかね推進室室長 新谷です。

本日は個人向け国債についてです。

正直、証券業に携わるものとしてはこれほど面白くないものはありません。
しかし捨てる神あれば、拾う神あり。ニーズが合致するかたもいらっしゃいます。

・・・
簡単に直近の発行条件を見てみましょう
 

  3年固定(6回) 5年固定(20回) 10年変動(32回) 備考
発行日 H22.12.15 H22.10.15 H22.10.15  
利率(税引き前) 0.13% 0.23% 0.25% 10年変動の翌半期分は未定
利率(税引き後) 0.104% 0.184% 0.20% 10年変動の翌半期分は未定
利払日 毎年12/15, 6/15 毎年10/15, 4/15 毎年10/15, 4/15  
償還日 H25.12.15 H27.10.15 H32.10.15  
募集価額 額面100円につき100円 同左 同左  
販売単位 1万円 同左 同左  
販売手数料 なし なし なし  
中途換金 発行から1年経過以降可 発行から2年経過以降可 発行から1年経過以降可能  
中途換金時受取額 元本+経過利子相当額-直近利子2回分受取相当額 元本+経過利子相当額-直近利子4回分受取相当額 元本+経過利子相当額-直近利子2回分受取相当額 ※中途換金可能期間前の売却時は受取利子相当額は全て手取額より差し引く

※財務省、国債ページ(http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/index.html)より新谷作成

メリットはなんといっても安定性
どの金融機関で買ったとしてもつぶれない限り国が、利払い・元本を保証してくれます。
買った金融機関がつぶれても全く価値は変動しません。

とにかくお金を減らしたくない人・投資になじまない人にはよいでしょう。
一例を挙げるならば、退職後の老人(老後資金の確保が十分出来ている方)。
また、銀行は金利が低すぎてイヤ・証券会社も信用ならない・他人は信じられない、という人にはよいかも知れません。
購入単価が1万円と安い点も評価できます。

デメリットはこの低金利、そして機動性の悪さ。
正直定期預金でもキャンペーン中のものを探せばこの程度の金利は出たりしそうです。
そして定期預金と違い、途中解約したときに利金を戻さないといけないのがイヤですね。
資産形成が必要な若年層、特に家庭を養う人たちには向かないと思います。

・・・
いかがでしょうか。

財政赤字が新聞を賑わしている只中で、その情勢に加担するようで僕はやっぱり嫌いです。
また、お金がなくてヒーヒー言っている僕のような方ならばもっとリスクをとってゆくべきでしょう。

但し、お使いの銀行定期預金よりも金利がよいようならば資産の一部として保有するのもよいでしょう。


※当該情報は財務省のページを参照の上記述しています。運用の損益は購入者に帰属します。購入の際はご自身で目論見書等確認し、ご自身でご判断下さい。