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おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

H23年扶養控除の変更の影響

H23年の扶養控除の変更についてアウトラインはご理解頂いたと思います。
→ H23年より扶養控除が変わります


では結局どの程度の影響があるのかを考えて見たいと思います。

・・・・・・
早速シミュレーション結果をご覧下さい。
年収700万、扶養家族は配偶者と子ども2人(小学生)とします。
fuyo2.jpg
なんと驚くべきことに収入が増えました

増税になりましたが、子供手当て分で手取りUPです。

しかしながら、政府がそんなに簡単にお手盛りをよこすとは疑わしい!
そこで、今度は子どもの設定を高校生と大学生にしてみました。
fuyo3.jpg

ここでも驚くことに、
収入増加とまで行かないものの、微減という結果に。

この程度ならば取り立ててキツいという程でもないと思います。

※ちなみに年収によっては収入が減る所得帯があるようです。
Wikipedia こども手当て-4.1.3所得税の扶養控除等廃止による負担増



とはいえ、今回の子ども手当のそもそもの目的はといえば、
次世代を担う子ども達を社会全体で養育するということだったと思います。

実感として子どもを育てやすくなったというと、ドンピシャ受給世代としては
全くそのように感じません

しいて言えば、節約疲れを癒すような浪費が増えたくらいでしょうか。
言い換えれば、非計画的な出費が増えてしまいました。

むしろこの程度の恩恵であるならば、政治家の皆さんが茶番を繰り返した
財源調整は単なる人件費・時間の無駄でなかったのかと考えてしまいます。

更には現在東日本大震災の復興支援の財源に、子供手当てを充てよう、
という意見も新聞等に出るようになってきました。

最終的にこの手当て分の扶養控除の縮小は増税になる可能性が高いですね。
当然、こんな資金を当てにして学資保険を組むなんかは考えないほうが良いでしょう。


改めて健全な政治とは何なのか、と考えてしまいますね。
 

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