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おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

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H23年税制改正:相続税法12条の見直し

今年も宜しくお願い致します。
おかね推進室室長 新谷です。

過日、生保協会(http://www.seiho.or.jp/)から
『相続税法第12条「相続税の非課税財産(死亡保険金の非課税措置)の見直しについて」』というお知らせが来ました。

本日はこの件について少し。

・・・
相続が発生し、死亡保険金が下りた場合、
これまでは500万円×法定相続人数非課税とされていました。
これが平成23年4月より下記のように変わります。

500万円×次のいずれかに該当する法定相続人数
 ①未成年者
 ②障がい者
 ③相続開始直前に被相続人と生計を一にしていた者

僕のような子育て世代が死ぬ分には関係薄いのですが、
僕の親世代(子どもが独立している世代)が死んだ場合、影響が出てきそうです。

例を表にまとめて見ました
souzoku.jpg
話を簡単にするために、基礎控除については書いていません。
金額が大きめなので実感わきづらいかもですが、
課税対象額が1500万、率にして15.8%増えた計算です。

・・・
今回の改正は明らかにお金に余裕がある方々を狙い打ちしてますね。

生計を一にしていれば恐らく世帯が別でもOKになると思われますので、
同居して親の面倒を見ていた。別居していたが仕送りをしていた、という子どもたちは
この非課税枠にカウントされることになります。

子どもに金銭的に頼らず、普通に暮らしている方々は負担増になります。

・・・
この改正により、生命保険はより一層販売しにくくなるかも知れませんね。
日本人は「税金がかからない」とか「非課税になる」というフレーズに弱かったですから。

そして相続時の合法的節税は一層やりづらくなってきましたね。
個人的には富裕層のキャピタルフライトが始まりそうで怖いです。

まあ、やる方は既にやっているのでしょうが。

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年末調整:チャンスは二度やってくる

年の瀬ですね。おかね推進室室長 新谷です。

サラリーマンの方は12月の給金を受取られましたでしょうか?
その際に明細をキチンと見ましたか?

そう、年末調整ですよ。年末調整!!

私にもささやかながら税金が返ってきました。
その額25,000円

しかしながら、どうにも面倒で忘れてしまった方もいらっしゃると思います。

そんな方は是非今すぐに人事部(給与関連の統括部署)に連絡しましょう。
来年早々に手続を終わらせれば、未処理分は1月の給与時に反映されます

保険の契約日が11月・12月の方などは要注意ですね。

詳細は年末調整は済みましたか?にありますが、
数万円から数千円の税金の還付があります。
大金ではありませんが、ひと手間掛けるだけで結構な額が返ってくると思いませんか?

ここで忘れると、もっと面倒な確定申告行きとなります。
もちろん、確定申告での還付請求は義務ではなく権利ですのでしなくてもいいです。

ま、そこまで無頓着な方はこのページをご覧にはならないとは思いますが(笑)


祖父の死に思う

お疲れ様です。おかね推進室室長新谷です。

私事ですが、先週末に私の祖父が亡くなりました。
94歳でした。

もともと食が細く大酒飲みの祖父でしたが、次第に殆ど食べなくなり、
死の一週間前にビールを飲みたいと言った時も、
唇をしめらせる程度しか飲めなかったそうです。

最期はややボケも入りましたが、寝たきりにもならず
自宅で眠るように亡くなったのは、ある意味憧れる死に方かもしれません。

・・・
さて、この後に来るのは相続です。
法定相続人は祖母、息子、娘(僕の母親)の3名です。

相続に当たっては基礎控除があります。
5,000万円+法定相続人×1,000万円、という式ですね。

うちの場合
5,000万円+法定相続人3人×1,000万円 = 8,000万円、
までは残された財産について相続税はかかりません。

・・・
実は、この基礎控除が来年の平成23年4月より変更となります。
基礎控除は5,000万円→3,000万円
そして法定相続人1人あたり1,000万円→600万円に変更です。
従ってうちの場合、3,000万円+600万円×3 = 4,800万円、
まで相続税はかからないということになります。

しかし、2009年でみると相続税のかかる方はわずか4.1%しか居なかったようです。
MSN産経ニュース

相続というと、税金が高いというイメージが高いのですが、
実際はあまり対象になるかたは多くはないようです。

・・・
うちの場合、祖父の遺産がどれだけあるのかは不明です。
相続税がかかるのかも分かりません。
たまたま都内の良い場所に一戸建てを構えているため、
来年度であれば税金がかかっていた可能性は高いと思います。

年の瀬になって最後におじいちゃんにバタバタさせられましたが、
制度変更の前に逝ってしまったのは、おじいちゃんの最期の置き土産かな、
と勝手に思っています。

大好きだったおじいちゃん、さようなら。
今まで有難う。

合掌