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おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

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混乱したマーケットへの対処

東日本大地震、それに伴う福島原発の不具合の結果、
日本の株式市場、外為市場は大荒れの模様となっています。
このような状況で個人投資家はどのように動くべきなのでしょうか?


結論からすると、大勢と逆へ動くことをお勧めします。

例えば株式はどうするべきでしょうか。
僕なら買います。お金があればガンガン買いたいです。

出典はないのですが、さわかみ投信のトップ澤上篤人氏の発言は参考になります。
概要はこんな感じです。
今後も将来にわたって世の中の役に立つ企業を応援する、そういう気持ちで投資する。”

例えば今回の東京電力でも良いかもしれません。
東京の人口約1200万、周辺の県を加えると膨大な電力を賄う東京電力。
確かに今回の原子力発電では大きな禍根を残しました。

しかし、事故が一段落したら、やはり首都圏への電力供給が必要です。
GDP世界第3位の国の首都。その経済活動を支える電力は今後も必要なのです。
今が大底かは分かりませんが、”世に無くてはならない企業”だとは思います。
5年程度の時期を見越して、小額でも買ってみるとよいと思います。


もう一つ、外貨についても流れと逆を突きたいところです。

今回の円高は、一部ではレパトリエーションが原因とも言われています。
政府関係者は投機的な動きであると言っています。

事の真偽は分かりません。
ただ、折角日本円の価値が上がっているのであれば、
それを利用して外国モノを購入したいところです。

よく、日本の国力は次第に弱まってゆく、
少子高齢化や国の累積債務、加えて今回の地震関連への追加費用は
国の財政を更に疲弊させる等々言われています。

にもかかわらずの円高ならばそれを利用しない手はないと思います。
外貨預金でも外国債券でもいいので購入してみてはいかがでしょうか。


もちろんですが、手元には多少の現預金はキープしておく必要はあります。
本当に大災害になったら、やはり家族や自分の身を守るためにお金は必要です。

ただ遊んでいる部分があれば、他人と違うスタイルで投資することを勧めます。
人と同じことをすれば人並みの結果しか出ません。

ちなみに私は、DCのうちで定期預金→日経平均インデックスへ資金移動、
お小遣いから豪ドル外貨MMFとNZドル外貨MMFを購入しました。
(77.56円/AUD,  57.20円/NZD)

定量的な分析が全くなくて恐縮です。
ご参考になれば幸いです。

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上場投信(ETF)に投資してみる

こんにちは。おかね推進室新谷です。

本日はETF(上場投信)のお話をしようと思います。

これまで投資のトピックスでは長期投資や時間分散を主張してきました。
国内株式に投資してみる:ドルコスト法を使う


もう一つ重要なことは銘柄分散です。

”卵をひとつのかごに盛るな”といいますが、
同じ銘柄に集中投資して失敗したら目も当てられません。
投資するにも銘柄・業種等ちらして投資するのがよいといいます。

ただこれも詳しくやると、
やれモダンポートフォリオ理論の効率的フロンティアを調べろとか
素人にはなかなか難しい話になります(あらすじの理解は必要ですが)。


そこで利用したいのがETFです。
ETFはExchange-Traded Fundの略で、上場投信と呼びます。

仕組みについては少々難しいので割愛しますが、
ごくごく簡単に言うと、取引所で売買できる投資信託です。

メリットはなんと言ってもコストです。
同じような投資信託とETFを比べると概してETFの方が手数料が安いですね。

デメリットも幾つか散見されます。
ETFは場中に値段が動く為、株にやや性格が近くなります。
出来高が少ないETFは売買をすることによって価格が理論値から乖離する可能性もあります
また分配金を再投資するような機能も今のところありません。

ただ値段のボラティリティがあるということは裁定のチャンスがありそうで、
個人的にはウエルカムなんですけどね。

近年多くの種類が上場しており、業種別・新興国インデックス・資源/商品系などさまざまです。

使い方としては累積投資(ドルコストですな)で気に入ったETF銘柄を買い付けて行く、
あるいは、ボーナスの都度とかに買い付けてゆくという買い方がよろしいかと思います。

累積投資の取扱や買い付けコストは証券会社によって異なります。
この点を吟味して挑戦すれば普通の投資信託よりもローコストで運用ができると思います。

参考にしていただければ幸いです。

[ご参考]
東証 : ETFスクエア http://www.tse.or.jp/rules/etf/esquare.html


通貨選択型ファンドの見えないリスク

こんにちは。おかね推進室室長の新谷です。

今回は通貨選択型ファンドの話をしようと思います。

現在、金融業界では通貨選択型ファンドという種類の投資信託が売れています。
大概は運用先の米国債と高金利国との為替ヘッジプレミアムを原資に、毎月150円~200円程度の分配金が出るものです。
設定当初から購入していれば、手数料を含めても年間利回りは18%弱はある計算です
(150×12÷10315×100 = 17.45・・・・)


利回りを見ると非常に魅力的ですが、皆さん仕組を理解出来ていますか

実はそれに関する記事が日経ヴェリタス2/20号に載っていました(『通貨選択型投信に潜む販売リスク』)。
要約するとこんな感じです。

ある男性が82歳の母が勧誘を受けた通貨選択型ファンドについて説明を聞きに店に行った。するといつもの担当者ではなく、詳しそうな専門部署の人間が出てきた。それでも仕組を説明し理解するまでに30分は優にかかった。更に、投資先債券のデフォルトリスク・想定最大損失額はどの程度かと聞いたものの、質問の意味を理解してもらえず返答はなし。結局商品購入も見送った。専門家の証券会社の人間さえも理解が足りない商品を売るべきではない。

とこういう意見です。


確かにごもっともだとは思いました。
商品の仕組をここでは話しませんが、その肝となる為替ヘッジプレミアムは難解です。

日興AMさんが比較的簡易でまとまりのある資料を作っています↓
http://www.nikkoam.com/files/fund-academy/koyomi/pdf/co_0911.pdf
さて皆さん、これらをすんなり理解出来ましたか?


実際証券会社の販売現場では仕組を理解している人間は少ないです。
某支店長さんは僕にこういいました。
こんなのさっぱりわかんねえよ。俺なんか売れねえ”と。
更に、”仕事じゃなかったら、こんなの売らせちゃいけないよね”という迷言も。


では我々はどうするか。

分からないものには投資しない。シンプルです。
もちろん、投資しても全く問題ありません。

ただ、その場合は捨て金として購入してください。
一部で不安視する記事が出始めた中での投資・保有ですから、あなたが選んだ投資・保有です。

あとは半減しようが破綻しようが自己責任です。

証券会社も購入前に理解したとの言質を(書面や電話録音で)とって、購入させます。
暴落して泥仕合になったとしても個人投資家に勝ち目はないでしょう。


投資の世界では、リスクがはかれないことは大きなリスクです。
人生だと、先が分からないからこそリスクをとる醍醐味があるんですけどね(笑)

皆さんはどのようにお考えでしょうか。