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おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

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毎月分配型と無分配型の投信、どちらがよいのか

お疲れ様です。おかね推進室室長 新谷です。

投信シリーズが続きます。
今回は分配型の投信と無分配型の投信の違いについて書きます。

・・・
分配型と一口に言っても実は色々ありますね。
年一回、各月分配、年二回分配などです。

今圧倒的に支持を受けているのは毎月分配型だと思います。
火付け役は言わずと知れた、通称『グロソブ』ことグローバルソブリンオープン

組入れ銘柄が先進国のソブリン債(まあ国債みたいなもんです)という安心感、
そして毎月分配金が年金の足しになるということで、
爆発的にヒットしました。

・・・
分配型は、組入れ銘柄の配当収入や売却益をためて、毎月配当しています。
但し基準価格が下がっている場合には配当は行わないとする投信が多いですね。

これとは逆に無分配型はより基準価格を上げるために内部に留保し再投資します。
分配よりもキャピタルゲインを目指すという方針です。
独立系ですがさわかみファンドは無分配の代表格だと思います。

これは株の世界も同じですよね。
電力やガスなど公共株は安定的に配当を支払う傾向が強いし、
IT系はより成長するために配当しないことが多いです。
アメリカの話ですがアップルとかグーグルは配当出していませんね。

・・・
じゃあ一体どっちがよいのか?
結論から言えば価値観です。

ただし理論上は分配型のほうが増やすのには不利です。
複利効果が働かないからです。

配当型は、成長の原資たる配当を定期的に吐き出してしまいます。
逆に無分配型は配当にかかる課税分をも運用にまわすことができるのです。
課税に猶予がある点で無分配のほうが有利に運用できます。

かといって、買ってそのまま放っておいて半値になってしまう投信も多い。
よって、分配分だけでも取り返しておけば安心、という人も多いです。

・・・
私は10年以上の運用を考えています。
分配はいらないので、その代わりたっぷり増えてくれることを願っています。

みなさんはいかがですか?

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投資信託:アクティブとパッシブはどちらがよいか

お疲れ様です。おかね推進室室長の新谷です。

前回から投資信託についてお話しています。

本日は投資信託の分類についてお話します。

・・・
投資信託を分類する際に、運用スタイルによって分類する方法があります。
それが、アクティブスタイルパッシブスタイルです。

個人的には両者を分けるのは「市場効率仮説」だと思います。

ごく簡単に言うとこの仮説は、
マーケット内の情報伝達は瞬時に行われ平等な土俵で皆が対戦するため
他人を出し抜くことが出来ない、という立場です。

パッシブ派はこの考え方に基づき、
あくまで市場平均に連動するという努力を行います。
はじめから言わば”勝ち”をあきらめる形です。

この方法は、原則的にはコンピューターでの運用管理になるため
投資信託の運用コストは低いという特徴がありまます。

逆にアクティブとは、
市場のゆがみ、他人が気づかない盲点を調査等から発見できるという立場です。

当然人手を使った調査を行うのでパッシブと比べると人件費・調査費などのコストがかかります。

アクティブの立場にはさらに、
トップダウンアプローチボトムアップアプローチなどの方法があります。
経済指標はマクロの視点から組入れ業界・銘柄などを選ぶのがトップダウン。
逆にアナリストの調査から伸びそうな銘柄を選ぶのがボトムアップです。

調査の進め方に違いがありますが、
アクティブ運用とは原則的には努力や能力でマーケットに勝とうという立場だと思ってください。

・・・
さて、今回は投信の分類についてお話しましたが、
長期で投資する場合はやはりコストに厳しい目を向けほしいです。

アクティブファンドを否定するわけではありませんが、
販売手数料1-3%程度、信託報酬も年に1%強取られるものが多いわけです。
少なくても信託報酬分のリターンを取れないと投資の意味がありません。

今人気の新興国ものも注意が必要です。信託報酬がかなり高いものも多いです。
実際の運用を現地の運用会社に任せることが多い為ですね。

高い分配金や営業マンの甘言に飛びつく前に、
まずは支払いコストを確認してほしいところです。


投資信託に投資してみる(序)

そろそろ年賀状用意しないといけませんね。
おかね推進室室長 新谷です。

本日より数回に分けて投資信託について書いてます。

・・・
今日はつかみだけですが、投資信託を買うに当たっては
下記の三つの特徴を是非抑えて頂きたいと思います。

①プロによる運用
②個人では手の届かない投資機会の提供
③上記の対価として払う諸手数料

・・・
①プロの運用
先に誤解の無いように書きますが、プロだからといって毎回連勝ではありません
プロ野球もそうですが、10割打つバッターは居ません。

マーケットも、殆どがプロの機関投資家同士の戦いの場だと考えていいと思います。
その中で永続的に勝ち続けるのは困難だと思います。

だからか、運用の手腕はマーケットに買ったかどうかで判断することが多いですね。
日本株ならばTOPIXや日経225よりも良いリターンが稼げたかどうかです。
つまり市場平均よりよいかどうか、と。


それでもプロにお願いするメリットはあります。
素人には難しい銘柄分散をしてくれること。そして銘柄入れ替えをしてくれること。

銘柄分散により理論的にはリスクが低減しますし、
感情が邪魔してし辛い入れ替えもやってくれます。
こういうことは仕事をしている身には難しいでしょう。素人であればなおさらです。


②機会の提供
個人では投資しづらい対象にも投資信託を通じて投資ができます。

例えば中国やヴェトナム、ロシアやブラジルもしかり。
物理的な距離はもとより、言語の壁・知識の壁もありますし、情報が入りづらい。
中国のように外国人の投資を規制している場合もあります。
個人ではアクセスしづらいところを運用会社が代行してくれます。

債券などは法人や機関投資家向けの”私募”債券も多いですしね。
個人では手に入らないオイシイ商品が意外とあるのです。

投資信託という大きな器に乗ることでこうした”壁”を越えることができます。
これは大きなメリットだと思います。


③手数料がかかる
当然の話ですが、運用に当たっては調査・事務等の経費がかかります
株式は売り買いの際の手数料のみですが、
投信は値段が動かなくとも経費は確実にかかります。

また販売会社への報酬として買い付け時にも手数料が必要なことが多いですね。
そして売却時にも手数料を取るところがあります。

・・・
いかがでしょうか。
いずれもごく基本的な事項ですが、ご存じない方も多いです。

皆さんの価値観に基いて、メリット・デメリットを天秤に掛けて検討してください。