忍者ブログ

おかね推進室! おかねと人生設計のプチアドバイス

おかね推進室室長のFP新谷が、節約・貯蓄・投資等を通じて人生の軌道修正のプチアドバイスを行います。現在東南アジアはマレーシアより発信しています!

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


さわかみ投信のセミナーに行ってきました

以前からしつこく長期投資を念仏のように繰り返しています。

日本での長期投資の総本山と言っていいさわかみ投信が
セミナーをやるというのでちょこっと顔を出してきました。

4/3(日) 「流行にダマされない投信選び」 於神戸国際会館
講師:園部氏(さわかみ投信)、森本氏(クローバーアセット)

話の内容は、
・これまでの投信販売のトレンド
・現在の運用状況はどうか
・金融業界の裏話
・今後は投信はどう選ぶか
このような内容でした。


・・・・・・
幾つか印象的な内容をメモしますと、

投信には流行があるという話(森本氏)。
2000:野村日本株戦略ファンド
2003:グローバルソブリンオープン
2006:ピクテ グローバルインカム
2009:新米国ハイイールド、通貨選択型(毎月レアル)

2000年の野村のファンドはペイオフ実行窓販解禁が関わっているとのことです。
それ以降は大まかには投資家の分配金への嗜好があると仰っていました。
しかしウラではリスクが徐々に上がってきており、
それに対する販社の説明は不十分ではないかという意見のようです。

2009年以降のトレンド商品はまだですが、
それ以外の商品は運用状況・残高ともぼろぼろですよね。
目先の話が中心で、長期投資の元に投資しているわけではないので、
売りが売りを呼び、到底回復しづらいファンドに成り下がるという
構造的な成績悪化が見られます。

こうした背景には金融業界のノルマ達成主義もあるとのこと(園部氏)。

また、金融業界に身をおく僕も知りませんでしたが、
新規投信の設定時に何百億・何千億集めると投信会社から販売会社へ
奨励金がでるというウラ契約がしばしば組まれるようです。
(販売会社は3%程度の販売手数料の他、数%の奨励金を手にするということ)

現場の営業マンは当然こんなこと知りません(僕も営業時代知りませんでした)。
どおりで変てこな投信ばかり売らされたんだなあ、と思った次第です。

そのほか、米国の長期投資の成功例と新たな投信の選び方が示されました。

投資に慣れた方は、証券会社の勧める投信・株に投資するのも良いとは思いました。
但し、飛び乗り・飛び降りで投資するべきでしょう(要は短期投資)。
そうでない方は長期投資を目指すファンドでじっくり買い付け・保有するのがよいと思いました。

ご自身の銘柄選定に自信がある方は個別銘柄での累積投資、
あるいはETFでの累積投資も良いでしょう。

ご参考になれば幸いです。

PR

H23年より扶養控除が変わります

子ども手当てが導入されてからは話題にも上らなくなりましたが、
本年H23年より扶養控除が変わっています。

所得税のシステムは、
額面の収入 - 諸々の控除 = 課税所得
課税所得 × 税率 = 税金
という形になっています。

ですから、扶養控除が大きければ税金は減りますし、
扶養控除が少なければ税金が増えます。


今回の改正により、年少者の扶養控除が減ります
ざっと書くとこんな感じです。
fuyou.jpg

高校前のお子様が2人居る家庭でしたら
38万×2 = 76万だけ
控除がへり、見かけ上収入が増える(結果税金が増える)こととなります。


その代わりといってはナンですが、子ども手当てが創設されました(児童手当は廃止)。

これらを合計すると結局収入は減るのか増えるのかで言えば、
きっと減るんだと思います。

ではどれくらい減るのでしょうか?

次回は扶養控除の減少の影響をシミュレートしてみたいと思います。

[参考]
国税庁(扶養控除) http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1180.htm


東京電力組入れ投信に注意!

おかね推進室新谷です。

以前、マーケットが混乱した時は買い進むべきだと申し上げました。
混乱したマーケットへの対処

日経ヴェリタスや各誌でも、
日本企業全般には底堅さがあるという見方が大勢のようです。


しかし、東京電力をはじめとした一部の株式にはよくよく注意して欲しいと思います。

現在東京電力は40年前の株価水準まで落ち込んでいます。
確かに割安と捉える向きもあります。
国が資本注入するといううわさもあります。

ただ、やはりこのまま行くと上場廃止になる可能性も捨て切れません。

PBRは余裕の1倍割れです。

会社のHPで簡単に有価証券報告書を見ますと、固定資産は22年末現在で約12.4兆円。

そのうち、原子力設備と核燃料は1.8兆円程度(全体の15%程度)です。
また、現金も1.4兆ほどあるようです。
資産としては余裕ありそうに見えてしまいますが、素人にはどうにも影響が読みきれません。


また、個別株を保有していなくても影響を受けるのが、
東京電力株を組入れた投信信託
東京電力社債を組入れた投資信託です

モーニングスターのページが参考になります

恐らく各投信とも早期に東電株は損切りしたとは思いますが、
大量に保有している(いた)投資信託は大幅に運用成績が悪化すると思います。


上記のページではDC用の年金向けファンドも含まれることから、
東電は”安全””安定”のイメージを持っていただけに、
運用成績の悪化は心理的にも痛いことでしょう。


心配なのはそれにとどまらず、
東電の社債を組入れたファンドも多いことです。

組入れ比率は大きくはないものの、何とMMFなどにも東電社債の組入れがあるのです。
大同MMF運用報告書(PDF)

2010年11月29日現在ですが、2011/2/29償還分が5億・2011年5/30償還分が1億あります。
前者は既に償還済みでしょうが、後者は償還されるのか不安ですね。


10数年前も三陽投信MMFが元本割れしたことがありました。
事情は違うものの、今回はそうならないことを祈ります。

不安を煽ったり、バタバタするのは本位ではありませんが、
皆さんも一つご注意頂ければと思います。